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妻への家路
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著者嚴 歌苓

 

翻訳鄭 重

 

言語中国語→日本語

 

判型四六判 /614ページ

出版社KADOKAWA

発売日2015.2.28

チャン・イーモウ監督作品『妻への家路』の原作。

若き陸焉識は、継母から馮婉喩との政治的な結婚を強いられる。焉識は婉喩にも子供にも愛情をもてなかった。ある日焉識は反革命で投獄され、死刑を言い渡される。婉喩が裏で尽力したことで焉識は無期懲役となるが、果てしない拷問生活が待っていた。焉識は極限の中で家族に思いを寄せ、妻の深い愛情に気づいていく。そして20年が過ぎ、文化大革命が終わって焉識は帰郷が許されるが、年老いた愛する妻は、夫を見ても誰なのか理解できなくなっていた―。

嚴/歌苓
中国現代作家。中国系アメリカ人。中国語のほかに、英語でも著作を発表するバイリンガル作家である。1957年、中国上海に生まれる。12歳のときに中国人民解放軍に参加し、文芸工作団(文工団)でダンサーを務め、中国各地を公演してまわる。20歳のときに中越戦争にて戦地記者を務める。88年に渡米。コロンビア・カレッジ・シカゴにて修士学位を取得する。『妻への家路』は中国小説学会2011年度長編小説ランキングにて第1位を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)